密かに注目を集めているブラジルナッツ。
ブラジルのスーパーフードと呼ばれるほどたくさんの効果があるようです。
強い効果があるからこそ食べ方には気を付けなくてはいけないこともあります。
ブラジルナッツの食べ方と食べ過ぎ注意の理由についてまとめました。
さらに栄養と成分についてや効果効能についても調べてみました。
ブラジルナッツとは
ブラジルナッツとは、アマゾン川流域周辺の熱帯雨林原産の高木になる果実の種子のこと。
厚い殻の中に10~20個ほどの長さ4~5cmの種子が放射線状に詰まっています。
味はマカダミアナッツと同じくバターのように濃厚でクセがなく淡泊。
カロリーが豊富。
ブラジルナッツの食べ方

ブラジルナッツは、1日1~2粒までにとどめておきましょう。
というのも、セレン(ミネラルの一種)は1粒(4g)で75μgほどになり、1日の推奨摂取量25~30μgを大きく超えています。
取りすぎると次のような注意点があります。
ブラジルナッツの食べ過ぎ注意の理由は?
ブラジルナッツの食べ過ぎ注意点として、セレン(ミネラルの一種)は1粒(4g)で75μgほどになり、1日の推奨摂取量は25~30μg、上限摂取量は250~450μgです。
800μg以上摂取すると中毒を起こす可能性があるため、ブラジルナッツの1日の摂取量は1~2粒ほどに留めておくのがいいでしょう。
中毒というのは、爪の変形・脱毛・胃腸障害・下痢・疲労・神経障害・肌荒れなどの症状が表れること。
そして脂質が多いため酸化しやすいです。
なるべく空気に触れないようにするなどの注意が必要です。
ブラジルナッツの放射能について
ブラジルナッツは食品の中でもっとも放射線濃度の高い食べ物のひとつだとされています。
このナッツの根は地中深くまで伸びるため、自然界の放射線源から自然に発生するラジウムを多量に吸収してしまうからだと記されています。
1kgあたり244.2ベクレルあります。
ただブラジルナッツを食べても、体内に残らないという報告もありますし、毎日食べても人体に影響のないレベルとされているので神経質になる必要はないでしょう。
自然界にはもともと、人間の活動がなくても存在している自然放射線があり、多かれ少なかれ私たちはその影響を受けています。
そして微量ながらも放射線を放つ物質が存在します。
ブラジルナッツの栄養と成分
【総カロリーと三大栄養素・その他】
成分名 | 100gあたり |
---|---|
エネルギー | 669kcal |
タンパク質 | 14.9g |
脂質 | 69.1g |
炭水化物 | 9.6g |
糖質 | 2.4g |
食物繊維 | 7.2g |
食塩相当量 | 0.2g |
【ビタミン・ミネラル・その他】
成分名 | 100gあたり |
---|---|
ビタミンA | 1μg |
ビタミンE | 4.1mg |
ビタミンB1 | 0.88mg |
ビタミンB2 | 0.26mg |
ナイアシン | 1.5mg |
ビタミンB6 | 0.25mg |
葉酸 | 1μg |
パントテン酸 | 0.23mg |
成分名 | 100gあたり |
---|---|
ナトリウム | 78mg |
カリウム | 620mg |
カルシウム | 200mg |
マグネシウム | 370mg |
リン | 680mg |
鉄 | 2.6mg |
亜鉛 | 4mg |
銅 | 1.95mg |
マンガン | 1.29mg |
・1粒(4g)では、約27kcal、糖質0.1gほど
・大きさは1粒3~5cm
・重さはアーモンドの約2倍
食物繊維が豊富なほか、チアミン(ビタミンB1)とビタミンEが特に多い。
マグネシウムや亜鉛も豊富。
ミネラルの一種であるセレンに至っては1粒(4g)で75μgほどになり、1日の推奨摂取量25~30μgを大きく超えています。
ブラジルナッツの1日の摂取は1~2粒に留めておくのがいいでしょう。
ブラジルナッツの効果効能
ブラジルナッツは、疲労回復、抗酸化作用、アンチエイジング、コレステロール値をコントロール、免疫力向上など生活習慣病予防ができそうです。
詳しく見てみましょう。
○食物繊維豊富なので腸内環境改善が期待されます。
○チアミン(ビタミンB1)は、炭水化物をエネルギーに変換するために必要不可欠な栄養素。また疲労回復ビタミンとも言われています。
○脂質のうち多価不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、血をサラサラにし、血中の中性脂肪やコレステロール値を調整する働きがあると言われています。
しかし酸敗しやすいのでなるべく空気に触れないようにしましょう。
○ビタミンEは強い抗酸化作用があります。
○セレン(ミネラルの一種)が、体内を酸化から守る。
活性酸素は身体にとって必要なものですが、過剰に発生してしまうと細胞を酸化させて傷つけます。これが老化の原因といわれています。
また活性酸素は悪玉コレステロール(LDL)を酸化させ、血管壁に沈着させて血管を傷つける作用もあります。
これは動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病を引き起こす原因となります。
セレンは、活性酸素を抑える抗酸化酸素や、抗酸化に働くビタミンCの再生を促す酸素の構成成分となり、活性酸素による害を減らすのに役立ちます。
○セレンが免疫系を正常に保つ
体内で酸化ストレスが高まると、免疫系がうまく働かなくなります。
セレンは酸化を防止することによって、免疫系を正常に保つはたらきもすると考えられています。
○セレンが甲状腺ホルモンを正常に保つ
甲状腺ホルモンは基礎代謝を高め、エネルギー消費量を増やす方向に働くホルモンです。
セレンは甲状腺ホルモンの活性化と代謝を行う酵素の構成成分として働きます。
不足すると、甲状腺ホルモンが十分に合成できなくなる危険があります。
よって甲状腺機能低下症(橋本病)の症状を和らげる効果がある。
甲状腺機能亢進症(パセドウ病)の方は食べる前に一度医師に相談してください。