ネガティブな発言ばかりする子どもに対して、親は「どうしたらポジティブになってくれるだろう?」と思うことはありますか?
その「ポジティブになってほしい」という気持ちはどこからきているのでしょう。
不安な気持ちからではないですか?
ネガティブ発言ばかりする子どもに対して、どう対応すればいいのかについてお伝えしたいと思います。
子どものネガティブな発言とは
子どものネガティブな発言の例を以下のようにいくつか出してみます。
・もういや
・やめたい
・何もする気ない
・あいつ許せない
・生きてる意味ない
・もう死にたい など
子どもの口からこんな言葉が聞こえてくると親としては心配してしまいます。
親は心配して、なんとかネガティブから抜け出す方法はないか考えるかもしれません。
・少しでもやる気になってもらいたい
・少しでもポジティブになってもらえたら
・少しでもいいところがあることに気づいてもらいたい
ネガティブだからといって励まさない

子どもがネガティブな発言ばかりするからといって、無理に励まさないでほしいと思います。
親の心配から、ネガティブから抜け出してほしいとか、ネガティブなままではダメだなどと思っているかもしれません。
目の前の子どもをどうにかしてあげたい気持ちは不安からだと思うのですが、その不安に思っている気持ちは親です。
子どもも不安などの気持ちからネガティブになっているのかもしれませんが、ネガティブになりたいからネガティブ発言をしていると考えてみてください。
ネガティブな気持ちを誰かにぶつけたくて、分かってほしくて発言しているのかもしれません。
そうすると、親が勝手に不安になったり、このままではダメだと思っていたとすると、子どもにしたら「どうしてネガティブなままじゃだめなの?」「ネガディブな気持ちはよくないんだ」と思うかもしれません。
だから、親は親の不安を子どもにぶつけないでほしいと思います。
親の不安をぶつけて、そのネガティブな部分を少しでもポジティブに変えようとしたり、ネガティブな部分を見ないようにしないでほしいのです。
なぜ励まさないのか
人はポジティブな部分だけではないし、ポジティブな部分だけでは生きていけないですよね。
ネガティブな部分もあって当たり前です。
そんなネガティブな感情を伝えてくれてるということは、親のことを信頼してくれている証拠だと思います。
「わたしは今こんな気持ちなんだ」と打ち明けてくれているのです。
家族という存在は、知り合いより友だちより距離が近くて深い関係だからこそ、相手に対して文句を言ったり言われたり、そしてネガティブな感情もぶつけたりできる関係なんだと思います。
家族だから、信頼しているから見せてくれる一面です。
人は一生ネガティブな感情のままで生きていけません。
ネガティブな時期というのは、気持ちが落ちるところまで落ちて、その気持ちをしっかり味わったら、自然とポジティブな方向へ向いていくものです。
それを親が一生懸命ポジティブにさせようとすると上がってこれなくなります。
ネガティブな感情に向き合えなくなります。
ネガティブが長引く原因のひとつだと思います。
これは子どもに限らず自分自身のネガディブ感情に対してもいえることです。
じゃあどう対応すればいいのか?!
励まさないとすると、どう対応すればいいのかというと、
「私は今こんな感情なんだよ」
「こんなにネガティブなんだ」
と伝えてくれているその気持ちをしっかり受け止めてあげます。
感情を受け止めてくれる人がいるからこそ、また自分の力で前に進もうと思えるときがきます。
だからまずは、ネガティブな感情をしっかり受け止めてあげてください。
そうすると、「ああ、ネガティブな感情でいてもいいんだ」、「こんな自分でもいいんだ」と思えます。
そして子どもが話しをしてくれるようであればよーく聞いてあげてください。
親の不安は一旦ヨコに置いておいて子どもの話しを聞いてあげます。
あとは、子どもには乗り越える力があることを信じてあげることです。
ネガティブ発言の対応まとめ
以上、「ネガティブ発言ばかりする子ども!どう対応すればいいのか」をお届けしました。
子どものネガティブ発言の対応をまとめると、一旦受け止めてから子どもの話しをよく聞いて、乗り越える力があることを信じること。
ネガティブな時期は長くて数年かかる場合もよくあることです。
数年の年月のなかでも、感情は浮き沈みしています。
焦らず、子どもを信じて見守ってみてください。