記事内に広告が含まれています。

子供が言うことを聞かない?!言うことを聞くのはどんな場合なのか!

アドラー子育て

子供って思い通りにいかないものですよね。
それで怒鳴ってしまうこともあるし、ほんと疲れます。
でもそれは可愛いわが子を想うからこそ。

この記事では、子供が言うことを聞かないからといって、よくない方法で言うことを聞かそうとしないでほしいと思い、言うことを聞くのはどんな場合なのか、アドラー子育ての考え方でお伝えしたいと思います。

子供が言うことを聞くのはこんな場合

子供が言うことを聞いているからといって安心できるわけではありません。
それには以下の3つのことが考えられるからです。

1.罰を恐れて言うことをきいている場合
2.ご褒美を求めて言うことをきいている場合
3.適切な信念に基づいて行動している場合

1~3を、ひとつづつ見ていきます。

1.罰を恐れて言うことをきいている場合

例えば、子供が言うことを聞かず、宿題や勉強をしないので罰を与えるとします。
激しく罰しないとしても、叱ったり注意したりはどうでしょう?

それで勉強をする子もいれば、まったく聞かない子もいると思います。
それは親子関係や子供によって違うと思います。

「勉強する」というのは適切な行動だと思います。

しかし、罰が無くなれば勉強をやめてしまうかもしれませんし、そもそも罰を与えて勉強したとして、勉強を好きになるでしょうか?

そして、罰には以下の5つのよくないことが考えられます。

「罰」5つのよくないこと

親から無関心でいられるよりは、罰であっても関心があるほうがいいと子供は無意識で考えているもの。
しかし、罰はマイナスの感情で関心を示すことになります。

自分の中に善悪の基準がないままに、「叱られるか」「叱られないか」ということだけで善悪を判断している可能性があるので、罰を与える人がいなければ問題行動をくり返すかもしれません。

親は「子供を愛しているから」、「子供のために」と考えているかもしれませんが、子供からすると「親は自分のことが嫌いなんだ」と感じてしまい、親子関係が悪くなるかもしれません。

罰によって問題行動を起こさなくなることもありますが、罰からは適切な行動を学ぶことはできません。
罰で育てた子供は、問題行動もしない代わりに、適切な行動もしない、消極的でやる気のない子になってしまう可能性があります。

罰せられると「私は能力が無いんだ」「親は私の仲間じゃない」と感じることが多いようです。
そういう体験をくり返していると、やがてそれは固い信念となっていくと思います。
そうなると、子育ての目標を達成することができなくなり、子供は自立しなくなり、社会と調和して暮らすこともしなくなり、適切な信念が育たなくなります。

こんな感じで、罰を与える方法は、即効性があり一時的にはいいかもしれませんが、長期的にみるといい方法ではないと考えます。

今もし、子供に罰を与えてしまっているなと思ったら、まずはその気づきがすごく大事だと思います。
気づいたら、じゃあどうすればよかったかなと考えることができます。
考えて、すぐ次回に実践することはなかなか難しいと思いますが、毎回気づくタイミングが前より少しずつ早くなっていき、そのうちに罰をやめることができるようになるかもしれません。

2.ご褒美を求めて言うことをきいている場合

例えば、「テストで100点とったら、欲しがっていたゲームを買ってあげる」と約束したとします。
そうすると子供は頑張って勉強するかもしれません。

勉強するというのは適切な行動だと思いますが、子供はゲームのために勉強しているだけです。
そして、テストの結果が98点だったとすると、ゲームは買ってもらえません。

今回100点じゃなかったから、じゃあ次回100点とったら買ってあげると約束したとするとどうでしょう?

勉強するかしないかは子供によるでしょう。
親の気が変わる可能性もあります。

ご褒美をあげるというのは「ほめる」と同じと考えます。

そして罰と同様に、ご褒美にも望ましくない効果が以下の5つ考えられます。

「ご褒美」5つの望ましくない効果

①ご褒美を目的に行動するようになる
②ご褒美をもらえないと分かると、適切な行動をしなくなる
③ご褒美がエスカレートしていく
④結果ばかり重視するようになる
⑤結果が悪そうだと予測すると、はじめから諦めてしまうかもしれない


次に、「子供が言うことを聞くのはこんな場合」の最後の3つ目です。

3.適切な信念に基づいて行動している場合

適切な信念とは、アドラー子育ての「心理面の目標」2点(以下の2点)のことです。

●私は能力がある
●人々は私の仲間だ

この心理面の目標2点は、アドラー子育てがめざしている適切な信念です。
この2点を子供が感じていて、その結果、適切な行動をすることです。


・「1.罰を恐れて言うことを聞いている」←これで勉強していたとしても、勉強する理由(中身、内側、信念)はどうかな?と考えます。
そのとき子供が、「自分に能力がある」と感じるかな?
「親は仲間だな」と感じるかな?と判断してみるといいと思います。

自分には能力がないし、仲間じゃないと思って勉強しているのはよろしくないよね?
そこの信念が適切ではないよね?ということです。

・「2.ご褒美」をあげる約束をして勉強させようとするのは、子供にとって「自分は能力がある」と感じるかな?
ご褒美をもらえたら「お母さんは仲間だ」と感じるかもしれませんが、ご褒美をもらえなかったらどうかな?と考えます。

子供には適切な信念にもとづいて行動してほしいと思っています。

最後に

「子供が言うことを聞かない?!言うことを聞くのはどんな場合なのか!」についてでした。

親の言うことを聞いてくれると子育てはとてもとても楽になります。
楽になるけど、聞いてくれてる中身は大丈夫かな?と点検できるといいなと思います。

子供が適切な信念をもって行動するようになると、親の言うことなんて聞かなくなるものです。
でもそこには親子の信頼関係があります。

親のマイナス感情は無視できない大切な感情ですが、それを子供にぶつけたとして、ひょっとしたら子供に「能力がない」を与えてしまっているかもしれません。
「親は仲間じゃない」と感じているかもしれません。

子供には、適切な信念にもとづいて適切な行動をしてほしいと思います。


スポンサーリンク
アドラー子育て
スポンサーリンク